今日先ほど生まれて初めて彩雲というものを見た。
水平環アークは以前みたことがあったのだが。
毎朝運動不足の解消にテクテク歩いているのだけど、
その道すがらまるで空を見下ろすような、東に向かって下り坂になっている長い長い道路があって
そこに差し掛かった時ににわかにそれが現れた。
朝日が視野の中央に来ていて、左側の隅に虹のかけらがある。
半年の散歩の中で、そんなのは初めてだったから
子供のように興奮してしまった。
でもそれは、朝の太陽のめまぐるしい変化を知っている人ならわかるとおり
5分程度でその微妙な光の加減を失ってただの朝のたなびく雲に戻った。
ほんとうに一瞬のことなのだな、と思った。自分がその真っ直ぐな道を
あと5分歩くのが早ければ、遅ければ、見られなかったろうと思う。
毎朝歩いていると、その朝の空の千変万化の美しさに呆然とするのだけど、
今日は特にすごかった。自分が彩雲をふたたび実際に目で見る機会なんて
またあるとも思えないが、
半年で見られたのなら、またいつか見られる朝が来るかもしれない。
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